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2004年末に「うつ病」の診断書が出て、翌年3月に職場を退職…人生の歯車が狂って急転直下の転落人生から「再生の道」を探す日々の記録です。 病気の回復はゆっくりですが、焦らずに、めざすは「社会復帰」です!
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干支4周目に突入したアラフォー男子です。仕事しすぎてリタイアしちゃいました。こんなブログを応援してくださる奇特な方は、ポチッとCoRichを押してチョ。
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幼いころから読書に勤しむという習慣がなく、とにかく本が読めない。

学業や仕事の関係で、いたしかたなくも読んでいた活字が、病気を患ってからというもの、さらに読めなくなった。

腰を据えて、何かに集中して時間を過ごすという事が難しくなってしまったためだ。

療養に励むことになった5年前、得意だった事、好きだった事、あたりまえのようにやっていた事が全く出来なくなった。それから、病気が快方に向かっていく過程で、それらが段々と出来るようになってきたが、読書だけはどうも気が向かなかった。


あるとき、フッと教習所に通ったときの事を思い出し、「そういえば、あの時は一生懸命、教習本を眺めたなぁ」と思った。ひょっとしたら、本も読めるようになったのかも知れないと思い立ち、さっそく家探しをしたところ、(なぜか)司馬遼太郎の文庫が2冊でてきたので、睡眠薬のつもりで布団に入ってから少し読んでみることにした。


読める・・・・。

夢中になって読んだ。


嬉しくなって、翌日、あわてて近所の図書館に駆け込んだ。


どうする日本の原子力(原子力未来研究会著)

出版が1998年で10年以上も前の著作になる。学者・メーカー・
電力会社といった専門家による研究会。
原子力分野は近年の度重なるトラブルや現実的な諸問題の足枷、政策としても非常に長期的なプログラムで動いている関係上、開発が非常に遅い分野。

10年以上も前から議論されている事は、今もなお、目先の問題として立ちはだかっている現状があり、議論が先延ばしにされ続けてきた背景が伺える。

安全性の議論、燃料、高速増殖炉技術、放射性廃棄物など、多岐にわたる諸問題について触れていて、関心の持てる内容だったが、専門家らしい難解な表現に終始した作りになっているのがとても残念。重要問題を一般の人と共有したいというメッセージ性が伝わってこない。

著作が研究会というだけに、研究論文のような作り。


ただ、僕は原子力については、電気の利用者は認識を改めるべきと思う。原子力には解決の難しい副産物があり、それが非常に危険だ・・・という一方的な見解だけで忌み嫌われるが、それ以前に、原子力エネルギーに頼らざるを得ない背景を良く知るべきと思う。


本の裏を見たら、1600円と書かれていた。
1600円の本を無料で借りれるなんて・・・・なんてスバラシいシステムなんだ。図書館っていうのわ。

人生半分損をした気分になりました。
これからはたくさん本を読んで教養を積もうと思っている。
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